ひだまりブログ

乳腺炎の内服について。薬だけで乳腺炎は完治するの?

乳腺炎になって病院受診をすると、お薬が処方されます。

薬は、抗生剤・解熱剤・葛根湯の3種類セットで処方されることが多いですね。

薬が処方されると「薬を飲めば乳腺炎は治る」と思ってしまうでしょう。

乳腺炎のケアをしていると、薬を処方されている母親の多くは

「薬が乳腺炎を治してくれる」と思っている人が多いな~と感じています。

乳腺炎のケアに日々関わっている私から言わせて頂くと

薬だけでは乳腺炎は治りません!!!



そもそも薬だけで治るなら、助産師がおこなう乳腺炎のマッサージは必要ないですよねー。

でも実際問題、内服しても乳腺炎が治らずにマッサージの依頼がとても多いのですよ。

これがまさに、薬だけでは治らないことを物語っていますよね。

では、どうすれば乳腺炎が治るのか?

日本助産師会から出版されている乳腺炎ケアのガイドラインがあります。

乳房ケアを行う助産師がどの様にケアするのかのルールが決まっています。

乳腺炎ケアガイドライン 2020の通販/日本助産師会/日本助産学会 - 紙の本:honto本の通販ストア

このガイドラインには、乳腺炎のケアの第一選択は薬ではないのです。

一番重要なのは

「授乳の継続」と「しこりからの乳汁排出(しこり部の搾乳)」です。

乳腺炎がどうして起こるのか?という機序を理解すると

薬が治してくれる訳ではないということが理解できると思います。

乳腺炎は母乳の通り道である乳腺の流れが途絶えることで起こります。

母乳が流れないので乳房にしこりができて痛みを伴います。

しこりができただけでは乳管閉塞という状態ですが

そのしこりがある事で炎症症状を発症することがあります。

乳房の発赤、熱感、痛み、38℃以上の発熱、悪寒、倦怠感、頭痛、関節痛など

これらの症状が起こることを乳腺炎と言います。

乳腺炎の炎症症状はしこりができたことで生体が反応している賢い体の反応なのです。

原因がしこりなので、そのしこりを解消すれば解決します。

いたってシンプル!

薬というのは対症療法でしかありません。

抗生剤などがしこりを解消してくれる訳ではないのです。

ひだまり助産院の依頼内容で一番多いのは「乳腺炎のケア」です。

今までたくさんの乳腺炎のケアを行ってきました。

今までの経験からほどんどの方をマッサージだけで解決しています。

乳腺炎の発熱は、一気に高い熱が出ます。

突然なので、ビックリすると思います。

でもマッサージでしこりが無くなると、熱は一気に下がります。

今まであった乳腺炎の辛い症状は速やかに解消します。

乳腺炎は劇的に発症しても、適切なマッサージで劇的に良くなります。

でも、マッサージだけではなく、授乳もしっかり行って下さいね。

熱が出ていると母乳が変質してるから飲ませてはダメなのではないか?と思う母親もいます。

乳腺炎で高熱が出ていたとしても、乳房が細菌感染していて母乳がバイ菌だらけになっている訳ではないので安心して下さいね。

しこりによる生体反応としての発熱なので、俗にいう全身感染症にはなっていません。

でも乳腺炎が酷いのに長期間乳汁の排出が出来なかった場合には、感染性乳腺炎に移行します。

長期間しこりとして母乳が溜まっていると細菌の培地になります。

母乳は甘味成分があるので、細菌繁殖の温床となります。

でも感染性乳腺炎はすぐにはならないので、不安にならないで下さいね。

たとえ感染性乳腺炎になったとしても、治療の第一選択は同じでしこりの解消です。

私も今までの経験で、乳腺炎がひどすぎて内服を促した症例もありました。

全身の高熱が続き、乳房の炎症症状が強かった人には、薬が必要と判断しました。

内服したら、全身症状は速やかに落ち着きました。

乳腺炎ガイドラインにも内服治療が必要な場合については書かれているので、助産師はガイドラインに沿ったケアを提供しています。

このブログをお読み頂いている皆さまには

「乳腺炎のケアに薬は必要ない」というのを伝えたいのではないです。

「薬だけでは乳腺炎は治らない」「授乳かしこりの解消が必要」ということをお伝えしたかったのです。

多くの母親が「薬を飲んでいればいいと思っていました」と言われるので正しい知識をお伝えしたいと思いました。

ただですね~、乳腺炎の乳房ケアは特殊な技術で、助産師の腕にはバラツキがあります。

そして、詰まり方によってはしこりの排出が難しい症例もあります。

1回のケアで解決できることもあれば、解決に時間がかかり複数回継続したケアを必要とする場合もあります。

乳腺炎になった場合はどうしたらいいのか?について、動画にしています。

参考にしてみてくださいね。

そして、分からないことがありましたら、ぜひ専門家に相談して下さい。

それでは、また(^_-)-☆