皆さん、こんにちは。
「ひだまり助産院」院長、助産師の佐藤真紀子です。
今回は、
「混合栄養からたった1回の乳房ケアで完全母乳になった!」
・・・という、
とても希望を感じる事例をご紹介します。
「母乳育児をしたいけど、もう遅いかも…」と悩んでいる方の励みになれば嬉しいです。
Contents
ご相談のきっかけ
今回ご相談いただいたのは、2人目を出産されたお母さん。
上のお子さんは2歳半で保育園に通っていて、
無痛分娩で無事に出産された経産婦さんでした。
初産のときはミルク中心の混合栄養。
今回もその流れでミルクを足しながら育児されていましたが──
・2週間健診では「体重が増えていない」と言われミルクを増量
・その1週間後、新生児訪問では「体重が増えすぎ」と言われミルクを減量
…と、真逆のアドバイスに戸惑い、
「本当に母乳は足りているの?」と不安を感じたそうです。
「もし可能なら母乳育児がしたい」その想いからご相談へ
このお母さんは妊娠中から助産院を探してくださっており、
必要なときに連絡しようと考えていたとのこと。
今回は以下のような理由でケアをご希望されました:
- ミルクを減らしたが、母乳が足りているか不安
- できるなら母乳だけで育てたい
- 授乳時の乳首の痛みをどうにかしたい
育児にも慣れており、落ち着いておられる印象でした。
母乳が増える「ゴールデンタイム」は過ぎていた
一般的に、母乳量が増えるのは生後2〜3週間ごろが最も重要な時期で、
「ゴールデンタイム」と呼ばれています。
このお母さんはすでにその時期を過ぎており、「もう増えないかも」と少し諦めモードでした。
ですが、母乳の飲ませたいという思いがあり、授乳を頑張れるのであれば
一般的なゴールデンタイムの常識は当てはまなくなります。
体というのは心と繋がっています。
心で強く望んで、行動すると、本当に叶う!という事例があるのです。
ひだまり助産院で行う“母乳量を増やすケア”
私が行っている乳房ケアでは、
全ての乳管の開通を促し、乳腺全体からしっかり母乳が流れるようにサポートします。
これは、眠っている乳腺を目覚めさせ、母乳の流れを作るケアです。
この方の乳房は特に問題なく、しこりもなく、触診でも大きなうっ滞はありませんでした。
しかし、ケアを始めると「開通していない乳管が多い」ことが判明。
ケアを進めていくと、射乳(母乳が勢いよく出る反射)が次第に増加。
まるで母乳が喜んで出てくるように、どんどん湧き出てきました。
ケア後のおっぱいはフワフワで柔らかくなり、お母さんも感動されていました。
授乳の練習と、ミルクの調整方法の説明
ケアの後は授乳の様子を見せてもらいました。
とても上手に授乳できており、特に修正は必要ありませんでした。
痛みのあった乳首から授乳しても
「全然痛くない!」と驚かれ、
赤ちゃんも「ゴクゴク」と音を立てて満足げに飲んでいました。
その後は、今後の授乳の進め方や、母乳とミルクのバランスについて丁寧に説明しました。
混合栄養から➡完全母乳に!
「ダメだったら諦めよう。でも、できることはやってみたい」
──そんな気持ちで来てくださったお母さんでした。
数日後、授乳の様子を伺うために連絡をしたら・・・
あの1回のケアで完全母乳になっていました。
射乳の出方や赤ちゃんの飲み方もとても順調でした。
乳房ケアをした時のオッパイの様子から私は「やっぱり、出るようになったね!」と思いました。
オッパイさんは母乳を作る気持ちがあることは分かりました。
乳管の流れを作くるというひと手間で、しっかり目覚めてくれて
本来の働きが出来るようになったのです。
まとめ:母乳育児を諦めるのはまだ早い
「もう遅い」と感じている方も、
母乳育児への思いがあるならば、ぜひ気軽にご相談ください。
私の経験した事例では、生後3か月で完全母乳になった人もいます。
生後1か月位であれば諦めるのは早い!という人もたくさんいます。
・母乳を飲ませている
・乳首や乳房に痛みがある
・母乳量に不安がある
こんな方は、乳房ケアを受けることで劇的に変わる可能性があります。
遠方の方はオンライン相談も可能です。
必要であれば、お近くの助産師や助産院をご紹介することもできます。
お気軽にご相談くださいね。
あなたと赤ちゃんが笑顔になれるお手伝いができたら嬉しいです。
いかがだったでしょうか?
皆さんの育児を応援しております。
それでは、また(^_-)-☆