ひだまりブログ

母乳量を増やすには、産後すぐの乳房ケアが重要!

ひだまり助産院では毎日、母乳育児の相談の依頼があり

たくさんの母親の悩みに寄り添いながらお答えしています。

私は乳房ケアをしていて、いつも思うことがあります。

「母乳育児を希望する人は多いが、乳房ケアのタイミングが遅すぎるケースが多い・・・」

ということです。

母乳量を増やすには「ゴールデンタイム」というのがあります。

なるべく早めに乳房ケアを受けることをおススメします。

可能であれば、退院後すぐにでもケアを受けて欲しいですね。

そうすると、母乳育児がスムーズにできます。

産後の悩みの多くは授乳に関することが一番多いです。

その悩みを少しでも軽くするために、気軽に相談して欲しいと思っています。

※1回のケアで完全母乳になる方もいますよ!

母乳が出るしくみ

母乳が出る仕組みというのは複雑ですが、ここでは簡単に説明します。

(母乳分泌の仕組みついては別のブログに詳しく書いています。)

産後、胎盤が剥がれることで母乳分泌が開始されます。

※胎盤から出るホルモンが母乳分泌を抑制する働きがあります。

赤ちゃんが授乳すると、乳首に吸い付いた刺激が脳に伝わります。

脳からは母乳を生産するホルモンが出ます。

たくさん授乳するとたくさん母乳が作られるようになります。

そして、授乳をたくさんすることで乳管が開き開通するので母乳が流れやすくなります。

母乳生産の仕組みというのは、産後日数で変化していきます。

大きく分けて2つに分かれます

ます。

①産後8日目まで➡赤ちゃんの吸った刺激でホルモンが出て母乳を作ります。

②産後9日目以降➡飲み取った母乳量が、作られる母乳量になります。

産後9日目以降は、需要と供給のバランスが取れてくる時期に入ります。

母乳量が増える「ゴールデンタイム」は一般的に産後3週間程度と言われています。

この時期に、どのくらい乳房から母乳を飲み取られたか?が

生産される母乳量になります。

なぜ、産後早めにケアするがいいのか?

産後上手く授乳が出来ない状態だと、乳腺は目覚めていなくて眠っている状態。

なので、目覚めさせなければなりません。

全ての乳腺から母乳が流れるようにすることが母乳量を増やすポイントです。

赤ちゃんが上手く飲み取ることが出来ないのであれば、

助産師の乳房ケアによって赤ちゃんの代わりをすることが出来ます。

乳房が張った状態が続くことは、母乳量が増えない一番の原因です。

本当に本当に、ゴールデンタイムを生かすことが大切。

この時期を過ぎてから母乳量を増やしたいと思っても

思うように増えなかったり、全然増えなかったりします。

母乳が出る仕組みから見ても、早めに母乳の流れを作ることが重要です。

頑張って授乳をしても上手くいかなかった時には、

母乳育児相談を専門的にしている助産師に相談してみましょう。

退院後すぐに連絡してくれた母親の経緯

ご依頼くださった方は、入院中に公式LINEから連絡頂きました。

お産が終わった入院中に、乳房が張って辛くて、授乳が困難になっていまいた。

病院の助産師からは「授乳をするしかない、とにかく吸わせて」と言われ

一生懸命、乳首が痛くても頑張りました。

でも赤ちゃんは上手く吸えなくて、乳房はどんどん張って痛くなりました。

そこで助産師が乳房マッサージをしてくれたのですが

そのマッサージがとても痛くて、激痛だったそうです。

辛い乳房と上手くいかない授乳で、ストレスと恐怖でしかない状態になりました。

授乳のことを思うと過呼吸になってしまい、赤ちゃんを預かってもらったそうです。

こんな状況を見て助産師からは「母乳を止める薬を処方できる」と提案もあったそうです。

でも、母乳育児がしたい

優しいマッサージで張りと痛みをとって欲しい

赤ちゃんに母乳を飲んで欲しい

という思いがあって、ご依頼頂きました。

産後5日目の乳房の状態とケア内容

産後5日目に赤ちゃんと一緒に来院されました。

赤ちゃんは直前にミルクを飲んでいたので、ケア中はスヤスヤ眠っていました。

施術ベッドに横になって頂き、まず乳房を視診と触診をさせて頂きました。

見ただけで、両方の乳房は硬く張っているのが分かりました。

そして乳輪と乳頭も硬くて、赤ちゃんが吸い付くのは難しい状態でした。

乳房全体を触診すると、乳房の外側と下側の張りが強いのが分かりました。

パンっと張った乳房を抱えながら授乳を頑張ってきて

どんなに辛い思いをして今日まで来たのだろうと乳房を触診して感じました。

まずは乳頭と乳輪を柔らかく柔軟にすることから始めました。

「乳管を開通させて、母乳の流れる道を作ること」

これが産後すぐの人に行う乳房ケアの基本です。

でも乱暴にマッサージをするのではなく、BSケアの手技で行います。

BSケアは赤ちゃんが乳首を吸うお口を再現しているケアです。

赤ちゃんのお口になっている気持ちでケアを始めました。

・・・・でも、

授乳の刺激で乳首が敏感になっていて優しいタッチで触ってもとても痛がりました。

体をこわばらせて、身をよじるくらいの痛みです。

今まで、たくさんの母親のケアをしてきましたが、

私の経験上、ここまで痛みが強い方はいませんでした。

触れただけでも痛いくらい、頑張ったのでしょう。

痛みに配慮はしつつ、乳頭を柔らかくするケアを続けました。

母乳の流れは産後5日目にしては、とても良く出ていました。

ケアを続けると乳頭と乳輪がどんどん柔らかくなり

乳房の張りを軽くするために乳腺開通を促して、うっ滞部の母乳を流しました。

乳房の張りは軽くなって腕を動かすことも出来るようになりました。

もう少し張りを取ることも可能ではありましたが、

乳頭と乳輪の痛みが強かったために、ある程度解決するくらいで終了しました。

乳腺を開通させたので、あとは赤ちゃんに飲んでもらって仕上げをしてもらいます。

乳房ケアは助産師だけではなく、赤ちゃんの力を借りて二人三脚でおこなうのです。

この方は、母乳量UP3回コースを申し込まれたので

ご自宅で授乳を行ってみて、また乳房ケアをすることにして

初回のケアを終了しました。

もしケアしなかったらどうなるのか?

そのままにしていたら・・・母乳が出なくなったでしょう。

乳房というのは仕組み的に、張った状態が続くと母乳の生産をやめてしまいます。

卒乳する時は、この仕組みを上手く使って母乳の生産を終えていきます。

卒乳では、3日間は乳房の張った状態を保って母乳生産にブレーキをかけるのです。

産後間もなく、おっぱいが張ってきた時に

母乳が飲み取られないと、おっぱいが張った状態が続きますよね。

その状態が3日以上続いたら、乳房は「母乳はいらないのね!」と判断します。

産後すぐなのに、卒乳のプロセスに入っていくのです。

そして、「乳房の張りが落ち着いたな」と思った時には、

母乳の生産が終わってしまっているのです。

今回ご依頼をいただいた方の場合は、授乳が上手くできませんでした。

そのまま何もケアを受けずに自力で頑張っていたとしたら

上手く母乳を飲み取れずに、乳房が張った状態が続き

母乳生産を終了してしまったでしょう。

完全母乳を目指すなら

乳房内にある乳腺全体から母乳の流れを作ることが大切です。

母乳育児は赤ちゃんと母親の力を合わせて行うものです。

私たちは哺乳類なので、母乳が出る仕組みをDNAレベルで持っています。

誰かが介入しないと母乳育児をすることが出来ないという事はありません。

通常は、赤ちゃんの吸啜で母乳を出すことは出来るのですが・・・・

でも赤ちゃんの状態も様々です。

小さく生まれた赤ちゃんは吸う力が弱いです。

よく寝てしまう赤ちゃんもいるでしょう。そうなると授乳する回数が少なくなります。

母親の乳首の長さが短めの人もいます。

乳房がカ張ってチカチで吸い付くことが出来ない時もあります。

いろんな状況があって、スムーズに母乳を飲み取ることが出来ない場合がありますね。

そんな時に助産師が赤ちゃんの代わりになって

乳房をケアすると、おっぱい工場が稼働し始めます。

ゴールデンタイムにおっぱい工場を順調に稼働させることが重要です。

工場が稼働したあとは、赤ちゃんが母乳を飲み取って、母乳生産量が増えていきます。

母乳育児について悩んだら

母乳や授乳や育児は悩みは尽きないですよね。

ネット上には様々な育児情報があふれています。

しかし、情報量が多すぎて、正反対の答えがあったりして

かえって悩みが解決できないこともあるでしょう。

そういった時には、ひだまり助産院に気軽に問合せて下さい。

「助産師に相談する」というと、

大きな悩みでないと相談できないと思っている方が多いですがそんなことはありません。

悩みに大きさなんてありません。

電話や公式LINEからお問合せして下さい。

オンライン相談もしておりますので、遠くにお住まいの方にも

授乳方法などをしっかり伝えすることが出来ます。

ひだまり助産院は、みなさんの母乳育児を応援しています。(^_-)-☆